18年に『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)で優勝している阿佐ヶ谷姉妹も、『細かすぎて』がきっかけで露出を増やしたコンビだ。第13回大会で披露した「由紀さおり・安田祥子姉妹」で準優勝を飾ると、その後は「いる人シリーズ」など生活感あふれるあるあるネタに磨きをかけていく。第22回大会では、そのあるあると歌ネタをミックスしたネタで優勝を勝ち取っている。

 第19回と第22回で準優勝している横澤夏子は、持ちネタがそのまま『細かすぎる』で通用したタイプだ。もともと1人コントで行っていた架空の女性を演じるネタ(「ひどい恋愛をしてきた女」など)が爆笑を呼び、一気に知名度を獲得している。

 そのほか、チョコレートプラネットや山本高広、加藤綾子アナのモノマネで知られる餅田コシヒカリなど、数多くのスターを発掘してきた『細かすぎる』。その発掘力から、石橋貴明最大の功績という関係者も少なくない。

 今年もまた、新たなスターに出会えるかもしれない。

(文=新越谷ノリヲ)