A・バトラー × T・ハーディが初共演!
今作で初共演を果たしたのは、『エルヴィス』(2022年)、『デューン 砂の惑星PART2』(24年)など大作への出演が連続し、人気沸騰中のオースティン・バトラーと、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15年)、『ヴェノム』シリーズなどでコンスタントに活躍するトム・ハーディ。バトラーがヴァンダルズで異彩を放つベニー役、ハーディがヴァンダルズのリーダーのジョニーを演じた。
さらに『最後の決闘裁判』(21年)などのジョディ・カマーがベニーのパートナーであるキャシー役を、『シェイプ・オブ・ウォーター』などのマイケル・シャノンがヴァンダルズのメンバー・ジブコ役を、『チャレンジャーズ』(24年)などのマイク・ファイストが彼らを取材する写真家ダニー役、「ウォーキング・デッド」シリーズのノーマン・リーダスが放浪のバイカー・ソニー役を演じ、盤石な布陣だ。
今回解禁となった場面写真の数々は、“ヴァンダルズ“を率いるジョニーと、群れを嫌いながらもジョニーに惹かれ、ヴァンダルズにすべてを捧げるベニーが、ふたりだけの時間に見せるリラックスした表情がわかるカットや、バイクで疾走する“ヴァンダルズ“を捉えたカットなど、本編への期待を持たせる。
ニコルズ監督の描いた「男性的なアイデンティティ」の探求
本作の監督・脚本を務めたのは、『テイク・シェルター』(2011年)、『ラビング 愛という名前のふたり』(16年)のジェフ・ニコルズ。監督は今作で「私たちのアイデンティティの探求」を描いたと語る。
「アメリカ的な、男性的なアイデンティティを描いているのだが、そのような観点で考えるだけでは、もっと大きなアイデアを見逃してしまう」「私たちは皆、自分自身のアイデンティティを見つけ、築こうと必死になっている。これは今、私たちの社会に働いている最も大きな原動力のひとつだと思う」と人々の心理を分析する監督は、「人々はもはや、単に仕事や出身大学で自分自身を定義することはない。性別、人種、文化、歴史に目を向けることで、より深く、より意味のあるアイデンティティを見出そうとしているのだ」「ユニークなアイデンティティを求めるあまり、私たちはしばしば自分自身を定義する手助けをしてくれる集団に目を向けるということだ」と語った。
さらに監督は「所属したいと思うのは人間の本性だが、所属するグループがユニークであればあるほど、その思いはさらに強くなる」「より特殊なグループであればあるほど、アイデンティティはより明確になる。ある場合には、これは私たちの人生にとって素晴らしく力強いものとなるが、一方で、ひどく破壊的な場合もある。『ザ・バイクライダーズ』はその両方を象徴している」と、集団が与える安心感と危険性が本作で描かれることを説明している。
60年代アメリカを舞台に、バイクを愛するアウトローたちの居場所(クラブ)の変容が描かれる『ザ・バイクライダーズ』は、11月29日(金)日本公開。