「マッチングアプリは怖い場所でもあるんだって、あの人と出会ったことで痛感しました」
そう話す斉藤まゆみさん(仮名・36歳)は1年前、マッチングアプリで出会った同い年の男性に騙され、一軒家を購入。早く売り手がつかないだろうか……と購入した一軒家が売れるのを待ちわびています。
◆シンママの自分を受け入れてくれた彼とゴールイン
まゆみさんは夫婦間レイプが原因で、4年前に離婚。ひとりで過ごす月日が長くなるにつれ、寂しさを感じるようになり、友人が利用していたマッチングアプリをダウンロードしました。
特定の相手はいらないから、寂しさを感じた時だけ会える人と出会いたい。初めはそう思っていましたが、同い年の茂さん(仮名)と出会い、気持ちが一変します。
「彼は他の男性とは違って手を出してこず、母親としての悩みを親身に聞いてくれました」
◆幸せな結婚の先に待っていた地獄
ひとりで全部背負うのは大変だから、俺にも少し子育てを手伝わせてよ。そんな茂さんの言葉は、まゆみさんの心に刺さったそう。やがて、まゆみさんは子どもたちを茂さんに会わせ、みんなで出かけるようになりました。
「彼は子どもと会う時、お菓子やおもちゃを買ってくれました。だからか子どもたちも懐き、『ママ、しげちゃんと結婚してもいいよ』と言うようになったんです」
子どもたちの言葉に背中を押され、2人は結婚。しかし、その先に待っていたのは想像もできない地獄でした。
◆「一軒家を持とう」と彼に言われて……
結婚を済ませても、まゆみさんたちはしばらく別居状態。部屋数の関係で互いの家に移り住むことができなかったからです。
そこで、まゆみさんは家族みんなで住める賃貸を探そうと茂さんに提案。ところが、茂さんの返答は予期せぬもの。「賃貸だといつまで経っても財産にならないから一軒家を買おう」と言われたのです。