そのあと登米懐古館の建築と展示を見た。館内の展示スペースは撮影禁止だが、建物全体に木の温もりがあって、素晴らしい空間だった。あとは共通券を買ったので、水沢県庁記念館と、前回の旅でも訪れた教育資料館に向かった。

共通券で巡ることのできる、全部の施設に行けたわけではないけれど、確かに共通券を買うべきだと思った。それは、水沢県庁記念館も素晴らしい建物だったし、2回目だった教育資料館もすごくワクワクしたから。

みやぎの明治村では、ぜひ最初に1000円の共通券を買おう。

森舞台で、能の練習があった

登米能

かっこよかった

登米懐古館へ

水沢県庁記念館へ

同施設に裁判所もあった

さらに、教育資料館へ

懐かしい教室の光景

孝と忠

低い椅子

油麩(あぶらふ)丼と、はっと汁

また、明治村の近くの食堂で、油麩(あぶらふ)丼と、はっと汁を食べた。油麩丼は登米市の名物で、はっと汁は宮城県北の郷土料理だ。

親子丼、カツ丼、天丼、いろいろあるけれど、実家のようなやさしさが油麩丼である。ヘルシーでさっぱりしているし、ボリュームも感じられた。

はっと汁は和風ベースにワンタンのような具材も入っていて、家庭的な味だった。

さりげなくいただいたけれど、郷土の味を楽しめることほど、ありがたい喜びはない。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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