石畳の小道に木造の旅館が建ち並ぶノスタルジックな温泉街で、昔懐かしい射的場や卓球場、そして温泉まんじゅうと、温泉街らしい雰囲気を味わえる渋温泉。宿泊客と地元住民だけが利用できる共同浴場(外湯)が9つもあり、すべて効能が異なります。全てめぐると願いがかなう「九湯めぐり」には、ぜひチャレンジしたいですね。
各共同浴場の前にはスタンプがおかれており、周辺の宿や土産屋に売っている祈願手ぬぐいを購入し、スタンプラリーの台紙のように押していくと、夫婦でちょっとしたスタンプラリー感覚でより湯めぐりを楽しむことができますよ。
また地元の方に愛されてきた渋温泉名物「トーフラーメン」のお店は、店主の方が亡くなったためすでに閉店してしまっていますが、店主の命日に合わせ毎年6月6日の1日のみ、渋温泉の小石屋旅館で地元の方が再現した「トーフラーメン」が提供されます。気になる方はぜひこの日に合わせて渋温泉を訪れてみては。
渋温泉のおすすめ温泉宿「歴史の宿金具屋」
渋温泉では、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』に登場する「油屋」のモデルと言われている「歴史の宿金具屋」への宿泊がおすすめ。建物は昭和初期に建てられたもので、登録有形文化財にも指定されています。
4つもの自家専用源泉を引いており、館内には3つの大浴場と5つの貸切風呂が用意されています。大浴場それぞれに源泉が違うので、入り比べてみましょう。貸切風呂はすべて無料で、空いていれば自由に利用することができます。
また食事は長野らしい田舎料理が中心。宿オリジナルの、地鶏の治部煮を信州風に仕立てた「しぶのじぶ煮」や、朝食の「麦とろ御膳」はじめ、滋味深い食事がいただけます。