最高益更新を折込み上昇が続く伊藤園株
伊藤園の株価は2015年以降着実な上昇を遂げている。しかしながら2017年に4500円付近が天井となり、一旦上昇がストップし一時4000円を割るまでに下落した。
2018年に入っても4000~4500円付近をレンジとする取引が継続していたが、決算発表を行った翌営業日の6月4日に株価は急騰し、それまでの天井4500円付近を上方ブレイクした。
更に上昇はそれだけにとどまらず、6月11日には終値で5000円を突破し、その後も上昇を続け、6月15日に年初来高値の5320円につけて現在に至っている。
伊藤園の株価は2017年に天井として機能していた4500円付近を完全に突き抜け、現在新しい高値を探っている状態だ。
ただし予想PERは既に30倍を超える水準となっている。東証1部全銘柄の予想PERは約15倍で推移しており、予想PER30倍は2倍以上の水準だ。よって予想PERでは、既に買われ過ぎの水準に到達している。
2000年の高値5573円を超えられるのか?
伊藤園の過去の株価チャートを振り返ると、ITバブル初期の1999年~2000年にかけ急騰している。
1999年は1月の2000円付近から2月には5000円を超えるまでに2倍以上に株価は伸びた。そして2000年1月に5573円という高値を付けた後に、同社株価は下落トレンドに入ることになった。
現在の伊藤園の株価は5000円を超えており、2000年1月の最高値まであと一歩の水準だ。
今後同社の株価は2000年1月の最高値5573円を意識した値動きとなる可能性が高い。その場合、5573円を明確に上方ブレイクするか、天井となり下落に転じるのか、という点が今後の株価の注目ポイントになる。伊藤園の株価は2000年1月の最高値5573円を更新し、更に上昇することになるのだろうか?
最高益更新は12期ぶりの予定であるが、株価も18年の時を経て最高値を更新するのか、今後注目される。
足元の株価上昇から予想PERでは買われすぎの水準となる中で、5573円を更新するような値動きを見せるのか、「お~いお茶」の発売30周年を迎える中で、最高益の更新が見込まれる伊藤園の今後の株価の行方に注目したい。
文・ZUU online 編集部/ZUU online
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