大きなプレッシャーとともにリンキン・パークデビューしたであろうエミリーは、その“エミリーコール”両手を広げて感激。「ありがとう…本当にありがとう」とこぼしながら彼女はそのままステージに降り注ぐ淡い光の雨に包まれ、ベストアルバムに収録された「Friendly Fire」の重厚なパフォーマンスが行われた。

Photo Credit:1ssul

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本編終盤は特に人気の楽曲が連続。「Numb」で大盛り上がりする会場はさらに「In the End」で大歓声を上げる。1,2番で歌を観客に譲ったらエミリーは客席の方まで歩いて行くと、会場の大合唱を楽しそうに浴びていた。

本編のラストを飾ったのは「Faint」。イントロから大勢のジャンプと声援で会場の床も空気も揺れるこの曲で、全員はすべてを出し切るような圧巻のパフォーマンス。長く続くアウトロの間も声援と拍手は鳴り止まなかった。

止まらず進み始めた彼らの<決意>ー最後の爆発力

そしてアンコール・パートの呼称は<Resolution>(決意)。再始動した彼らのこの先を期待させる全力のパフォーマンスでコンサートを締めた。

アンコール1曲目は「Papercut」。圧巻の盛り上がりに、終わりを惜しむような「Linkin Park!」コールが鳴り響く。

こちらもパフォーマンスするごとにパワフルになっていることがわかる最新曲「Heavy Is the Crown」を終えて、エミリーが「みんな最高だったよ」、マイクが「またすぐ会えたらいいね、最後の曲に行くよ」と語ると、ラストは「Bleed It Out」 へ。歌と演奏と観客の声援・合唱が一つの音の塊になったような大爆発が鼓膜を揺らす中、彼らの韓国公演は終了を迎えた。

金継ぎ食器のように“新たなリンキン・パーク”として再始動した彼ら。再始動した時の彼らと今の彼らはすでに大きく違う。短期間でも飛躍的な変化を見せる新生リンキン・パークの今後に大きな期待が高まる一夜だった。