宮城県仙台市の九重本舗玉澤は、「九重本舗玉澤 本店」をサンモール一番町にて10月11日(金)にリニューアルオープンする。現在の国分町玉澤横丁から、一番町文化横丁へ移転することになる。

独自の製菓技法を代々受け継ぐ創業350年の菓子司

「九重本舗玉澤」は、延宝参年(1675年)に仙台藩の城下・国分町に「伊達家御用菓子司」として開業。店舗を構えた横丁はいつしか「玉澤横丁」と呼ばれるようになり、仙台市民に長らく親しまれた。その後、名掛丁から南町通りを経て、太白区郡山の本社工場に本店を併設した。

創業より独自の製菓技法を代々受け継ぎ、伝統と革新を重んじながら、時代を切り拓く独創的な和菓子を届けてきた。商号にもなっている明治時代から続く「九重(ここのえ)」をはじめとして、全国菓子大博覧会最高賞を受賞した「霜ばしら」、定番商品「杜のゆべし」や「しおがま」「霜塩小餅」など、季節や街の伝統を感じられる菓子がラインアップしている。


2025年に創業350周年を迎えるにあたり、一番町にフラッグシップとなる本店を移転しリニューアルオープンする。これに伴い、藤崎店/エスパル店/本社工場直営店は新店舗へ統合するため閉店となる。

カフェスペースを併設し新たな菓子体験を提供

創業以来、玉澤は時代に先駆けた新しい取り組みを積極的に行い、明治24年(1891年)にはフランス風ビスケットを玉澤の名物菓子として発売。大正7年(1918年)に名掛丁へ店舗を移転した際には「カフェ玉澤」を併設し、当時としては珍しい店舗形態として多くの人に愛された。また、南町通りでは姉妹店喫茶「フーガ」を開設。優雅な中にも親しみやすい雰囲気の店舗では、特にコーヒーが好評を博していたのだそう。


今回、一番町に新たに開店する九重本舗玉澤 本店には「カフェスペース」を併設し、新たな玉澤の菓子体験を届けていく。

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