◆イルミネーション会場で元彼と遭遇
迎えたクリスマス当日。イルミネーションのチケットを予約していたこともあり、忍さんの手元にはチケットが一枚残っていました。もう一枚は、Sさんが持っていたそうです。
「失恋ヤケクソ会と称して、私は独身の女友達と一緒に、カップルだらけのイルミネーションを見に行くことにしました。傷口に塩を塗るだけなのはわかっていましたが、完全に悪ノリですよね」
忍さんは、Sさんと行く予定だったイルミネーション会場に女友達と二人で行くことに。当然のことながら、イルミネーション会場はカップルだらけだったそうです。しかし、忍さんはカップルだらけのイルミネーション会場で、思いもよらない人物と遭遇します。
「イルミネーション会場で、Sさんに遭遇したんです。一緒にいた相手は、男性でした。Sさんは私と同じく、チケットを消費するために友人と来たのだと思いました」
お互い存在は気づいているものの、気まずさもあり、忍さんはSさんに声をかけませんでした。Sさんも、忍さんに声をかけることはなかったそうです。
◆お酒の勢いで復縁を迫ったらまさかの真実が
クリスマスから数日後、忍さんは職場のメンバーと忘年会をしました。お酒をかなり飲んで酔っ払っていたこともあり、帰宅後、忍さんはSさんに電話をかけたそうです。
「電話に出てくれたSさんに、酔った勢いで復縁を迫りました。しかし、Sさんはヨリを戻せないの一点張り。感情が爆発しちゃって、電話の途中で号泣してしまいました」
会話もできないほど、泣きじゃくってしまったと話す忍さん。そんな忍さんに、Sさんは何度も「ごめん」と謝っていたそうです。忍さんが落ち着いたタイミングを見計らって、「黙っていようと思っていたけど、正直に話すね」と、Sさんが話を切り出します。