レムケなつこ氏は、オーガニック専門家であり、ドイツ有限会社オーガニックビジネス研究所のCEO。
20代でJICA青年海外協力隊員としてボリビアとメキシコで活動し、途上国支援を通じてオーガニックの重要性に目覚めた。2009年、ドイツ政府奨学金を得て、欧州オーガニック分野最高峰であるHohenheim大学大学院で農業学修士号を取得した。
2017年よりオーガニック教育事業を展開し、「ドイツIOBオーガニックスクール」を創設。5年で1500人以上が学ぶ日本最大のオーガニックコミュニティに成長させた。現在は、農水省助成事業や朝日新聞社主催イベントの企画支援など幅広く活動中。SNSのフォロワーは9万人を超え、日独の架け橋としてオーガニック市場の発展に尽力している。
レムケなつこ氏は、「オーガニック先進国ドイツでの研究を通じ、オーガニックが単なる『製品』ではなく、世界を変える『システム』であることを学んできました。生産から消費、廃棄まで、全てのプロセスで『すべての命が幸せになる仕組み』であり、多くの社会問題や環境問題の解決策となりうること。さらに、有機農業の推進がSDGs17項目のほぼ全ての達成につながることも明らかになっています。この重要な事実を『エビデンス』とともに多くの方々と共有したいという思いから、本書は生まれました。(一部抜粋)」と、本書を著した理由を話す。
また、読者へ向けて、「日々の食事や買い物の選択が、実は世界を変える大きな一歩になりうることをお伝えしたいのです。私が目指したのは、オーガニックの「ソーシャルベネフィット」、つまり社会全体にもたらす恩恵を伝え広め、オーガニックを取り入れる人を増やしていくこと。またオーガニックを推進する人たちの活躍をサポートすることです。次世代の子供たちに、より良い未来のバトンを渡したい。ぜひ、本書を手に取り、オーガニックが秘める「世界を変える力」について一緒に考え、行動を起こすきっかけにしていただければ幸いです。(一部抜粋)」とメッセージを発信している。