しかし、これに対してネット上では「ワイドショー化してる」「なぜ報道番組に芸能人が必要なのか」「タレントコメンテーターは当たり障りのないコメントばかりで不要」「イメージ的に女優さんがガチでニュースを斬ったりできるわけないし、タレント使っても誰も得しない」といった批判があがることになった。
番組としてはタレントに「視聴者目線」で語ってもらいたいという意図があるのかもしれないが、多くの視聴者は専門家の言葉を期待している様子。今回の新曜日パートナー発表についても「人選が謎」などと冷ややかな意見があり、視聴者離れが加速しそうな気配となっている。
3つ目の視聴者離れの要因は、月曜キャスターを務める嵐の櫻井翔だ。もともとは「櫻井が出演する月曜日だけ突出して視聴率が高い」といわれ、嵐ファンの視聴が見込める上に、真摯なリポートや聞き取りやすい口調は評価が高かった。
しかし、ジャニーズ性加害問題に対してコメントを出すのが遅れ、番組内でもなかなか言及しなかったことで、キャスターとしての資質を疑われることに。「タレントキャスター」の存在そのものを疑問視される事態にもなり、視聴者からの信頼度が大きく落ちてしまった。結果、櫻井が出演する月曜の「視聴率ブースト」があまり期待できなくなっている。
また、同番組は9月30日から滝菜月アナが月曜・火曜に出演し、並木雲楓アナが水曜・木曜のフィールドキャスターとして加入することも発表された。人事面でも「ドタバタ」の印象があり、リニューアル後の迷走ぶりが浮き彫りになっている。
長らく夜の報道番組でトップクラスの支持を得ていた『news zero』だが、若者層獲得のためのリニューアルがアダとなってしまう恐れがありそうだ。