岩木山画家の井上信平(いのうえしんぺい)さんによる、公開制作展「お山の聲(こえ)」が、10月5日(土)と6日(日)に見学無料で開催される。

同展は、津軽真言五山の一つである護國山観音院 久渡寺への作品奉納を記念したイベントだ。

岩木山に魅せられた画家の新しいアートプロジェクト


井上信平さんは、1974年兵庫県生まれ。アメリカ ユタ州立大学美術学部卒。27歳で青森の文化に興味を持ち、妻子とともに青森県へ移住。

初めて見た岩木山に一目惚れし、永住を決意。2011年から「岩木山画」の制作をはじめ、岩木山画家として活動している。


上の写真は、同氏の作品(画材:アクリル 2022年)だ。


今回開催されるのは、同氏による新しいアートプロジェクト「お山の聲」。

岩木山を描く同氏の作品が持つ独自の魅力を広め、共鳴する場所や人々、そして自然とのコラボレーションを通じて、その世界観をさらに深めることを目指している。

今回は第一弾として、久渡寺での公開制作を実施。静寂と調和する寺院で、自然の息吹を感じ取りながら、新たな作品の制作に挑むという。

岩木山画の制作過程を一般公開

同展では、千年を超えて守られ続けてきた、弘前中世寺院の中でも古い歴史を持つ久渡寺・観音堂にて、奉納画の公開制作が行われる。日時は10月5日(土)7:00~15:00で、休憩を挟みながら随時制作が進む。

静謐で幽玄な自然に包まれた、東北屈指のパワースポット・久渡寺にて、井上信平さんによる岩木山画の制作過程が一般公開される。静寂と自然の息吹を感じ取り、作品を作り上げてゆく様子を見守ろう。

今までに手がけられた岩木山画を野外展示

10月5日(土)10:00~16:30と10月6日(日)10:00~15:00には、過去の作品から最新作まで、井上信平さんが手掛けた岩木山画を境内各所に野外展示する。

自然の中で同氏が描く岩木山画の世界を紹介。200段を超える石畳の参道をはじめ、境内の各所で作品が参拝者を迎える。静謐な久渡寺の風景と溶け合う、岩木山画を体験できるのはこの2日間だけだ。

久渡寺住職の須藤光昭さんとのトークイベントも