岐阜県高山市では、「飛騨りんご」の収穫がスタートした。また、第7回飛騨ものづくり展「漆の美・輪島塗と飛騨春慶」を開催している。詳細をみていこう。

飛騨の秋の代表果実「飛騨りんご」の収穫がスタート


高山市で、秋の味覚「飛騨りんご」の収穫が始まった。「飛騨りんご」は直売のほか、道の駅飛騨街道なぎさや市内スーパーで購入することができる。

■高山市久々野町の「飛騨りんご」

高山市久々野町は、高山市の南側、分水嶺の太平洋側に位置し、位山、船山の麓に広がり、飛騨川、無数河川、八尺川の3つの河川沿いに集落が点在している地域。

堂之上遺跡、小屋名しょうけ、有道しゃくしなどの歴史遺産が継承されており、地域資源であるりんごや桃などの果樹栽培が盛んだ。


久々野町では、20の果実園が県内一の栽培面積である28ヘクタールの畑でりんごを栽培している。標高750~850mの畑で育てられる同町のりんごは、飛騨地域特有の昼夜の寒暖差を生かして栽培され、甘み、香り、実のしまりの良さが特徴で、日持ちが良く、特に主要品種の「ふじ」は大切な人への贈り物に最適だ。

収穫は9~12月上旬で、さまざまな品種を楽しむことができる。9月上旬の早生品種「つがる」から始まり、11月下旬頃にかけて「秋映」「シナノスイート」、主力品種「サンふじ」など、時期を変えながら約20品種を続けて栽培している。

久々野町果実出荷組合によると、今年は春先の霜の影響も少なく、甘みと酸味のバランスがとれた実が締まったりんごができたようだ。

■「メイド・バイ飛騨高山」に認証


「飛騨りんご」は、独自性と信頼性の高い地場産品として高山市が認証する「メイド・バイ飛騨高山」に認証されている。

「メイド・バイ飛騨高山」は、飛騨匠(ひだのたくみ)のDNAを受け継ぐものづくりのまちとして、飛騨高山のブランディングを進めることによって文化の継承・ 発展と経済の活性化を図るため、飛騨高山ブランドコンセプトである「飛騨高山の風土と飛騨人の暮らしが生み出す本物、それが飛騨高山ブランド」に合致する独自性と信頼性の高い地場産品を認証している。