◆いい意味で“脱・仕事人間”ができた

――二郎系、スクラッチくじ、日高屋など、どことなく男性的なネタが多い印象ですが、あれは理由があるのですか?

北原:いや、そっちの方が伸びるんですよね(笑)。本当はもうちょっとメイクや美容など、自分の好きなものでやりたいんですけど、昼からお酒を飲んだりする動画のほうが、ウケが良くて(笑)。やっぱり再生数は大事なので、どうしてもYouTubeでは、やりたいことと求められていることは違うんじゃないかな。なので今年の目標の中には、もうちょっと美容系を扱って、インスタグラマーを目指していこうか、みたいな思いはありますが(笑)。

――町中華とか意外性ありましたからね(笑)。

北原:ボートレースやったら、すごいボートレース界隈から反応があって(笑)。でもコメント欄がとても好意的だったので、まだ知らないところがたくさんあるんだなと。

ただ最近、それこそコロナ禍以降か去年くらいから、すごい考え方が変わってきたんですよ。もともと超仕事人間で仕事が一番好きだったんですけど、やっぱりコロナで一旦みんなストップして、自分を見つめ直すようになって。さらに結婚もして、わたしには家族、本当に帰る場所もできたので、絶対的な味方ができて、ちょっと安心したというか。どうにかなるだろうっていう安心感ですよね。仕事のうち、何かがダメになってもどうにかなるって思い始めたなか、昨年3月は結婚式を挙げました。

結婚式は本当に幸せで。達成感と充実感に包まれて、仕事じゃないことで、こんなことあるんだって思いました。いい意味で脱・仕事人間ができたんです。なので昨年は、海外旅行にも行けました。

――心の余裕ですよね。仕事人間だと自分のオフにも厳しいといいますか、仕事の迷惑はかけられないから休めないという思い込みも強かったかもしれない。

北原:そうですね。今のほうが時代的に多様性で、反対の流れはありますよね。日本人は、働きすぎだみたいなことも言われているし。わたしはミーハーなので、ちゃんとその流れに乗っかって、令和らしく生きさせてもらっています(笑)!

でも旅に出ると視野が広がるので、やっぱりいいなと思いました。それこそ今年は小説の2作目も出したいなと思っているので、そのためにはインプットもできたらいいなと思っているところです。

<取材・文/トキタタカシ ヘアメイク/熊谷美奈子 スタイリスト/山田梨乃>

【トキタタカシ】

映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。