◆「基本的に台本のない世界に生きています」
――本作は、みなさんが物語の登場人物となり、アドリブで推理していくという特殊なシステムですが、オファーがあった際はどう思いましたか?
北原里英(以下、北原):プライベートで「マーダーミステリー」に挑戦したことはないのですが、今までコロナ禍のオンライン演劇や日テレさんの番組などに参加したことがあったので、実はけっこうアドリブの経験があるんです。
しかも「マーダーミステリー」となると、ある程度の流れやルールを分かっていないとできないから、テストプレイは重ねていました。なので、おそらく他の方よりは、「マーダーミステリー」の経験はあるなという余裕は少しだけありました(笑)。
――個人的には北原さんのYouTubeを拝見していて台本がなさそうだなと思っていたので、そういう意味でも慣れていらっしゃったのかなという印象でした。
北原:そうですね。『テラスハウス』にも出ていましたし、基本的に台本のない世界に生きています(笑)! でもやっぱり実際にやってみたら、本当に周りの方のプロっぷりに圧倒されて、自分は何もできなかったなと反省しました。高橋克典さん、八嶋智人さん、劇団ひとりさんたちはアドリブのプロ! アドリブの神ですから。
それこそひとりさんは同じ事務所の先輩で、もともと大好きだったのですが、この作品ですごく距離が縮まりました。この時期にちょうどわたし、自分の小説のことで悩んでいたりして、相談を空き時間にさせていただきました。なので、いいタイミングで共演させていただいたなとも思っていて。