ヒューストン・アストロズの菊池雄星も、移籍1年目のドジャース・山本由伸もサンディエゴ・パドレスの松井裕樹も、しっかりとメジャーに定着してイニングを消化している。ひと昔前なら、それだけで「快挙」と報じられるだけの活躍だったはずだ。

 今月17日、菊池雄星が自らのXアカウントで日刊スポーツの記事を紹介しながら、苦言を呈したことがあった。

「日本から菊池さんの取材をしに来たと聞き、球場での立ち話だと申し訳ないと思って、登板翌日に朝食を共にし、その後、球場まで車でお送りしました。菊池さんの特集を組みたいということで時間を作りましたが、大谷選手の特集だったのですね。
約2時間の会話で、大谷選手に関する話は1分ほどでした。
こうする事でレビューは稼げるかもしれませんが、信頼関係は稼ぐものではなく、積み上げていくものですね。
このような「手口」はもう慣れましたが、改めて、これからは自分自身を「知ってもらう」だけでなく、自分自身を「守る」ためにも、選手個人がメディアを持つ必要性を再認識しました。
※大谷選手と共に日の丸を纏ってプレーしたいというのは野球選手であればもちろんですし、大谷選手には全く非がないので、ご理解ください。」

 日々加熱する大谷フィーバーだが、せめてスポーツ専門紙だけでも、大谷以外の選手たちの活躍を正しく伝えてほしいものだ。