22日(日本時間23日)に行われたコロラド・ロッキーズ戦、1点を追う9回に値千金の53号ソロホームランを放ったロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平。これでホームラン53本、55盗塁となり「53-55」に到達。ドジャースは残り6試合を残しており、このままのペースなら最終的に「55-57」まで届くことになる。この日の4安打で打率も.301に乗せた大谷は日本人初のトリプルスリーも現実味を帯びてきた。
まさに人類未踏の地へたどり着こうとしている大谷だが、今シーズンは大谷以外の日本人メジャーリーガーもそれぞれに躍動している。
今シーズンからメジャー移籍を果たしたシカゴ・カブスの今永昇太は同じ22日、本拠地でのワシントン・ナショナルズ戦に先発し、7回を投げて無失点。6連勝となる今季15勝目を挙げている。
メジャー1年目での15勝は日本人サウスポーとして、02年にドジャースに移籍した石井一久を抜いて単独1位の記録。右投げでは12年にダルビッシュ有(当時テキサス・レンジャーズ)と16年に前田健太(当時ドジャース)が16勝を記録しているが、今永は登板予定をあと1試合残しており、日本人1年目としてトップに並ぶ可能性がある。防御率も2.91と2点台に戻しており、今年はハイレベルな争いとなっているナ・リーグの新人王も視界にとらえている。
今永と同じカブスに所属する鈴木誠也も好調だ。11日にはドジャース戦で、大谷の目の前で20号本塁打に到達。日本人右打者で2年連続20本の大台に乗せたのは史上初となり、メジャー4年目となった今年も存在感を放っている。
38歳となったサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は22日に先発したシカゴ・ホワイトソックス戦でメジャー史上90人目となる2000奪三振に到達。12年の移籍初年度で221奪三振、翌13年には自身最多となる277の三振を積み上げたダルビッシュ。メジャーでの2000奪三振は、もちろん日本人初の快挙だ。