自宅のトイレが詰まり、格安業者に依頼したら…

自宅の水洗トイレが詰まり、困っていた時のことです。
「少しでも安い業者がいい」と思いネットで検索していたところ、280円で請け負ってくれる業者が見つかり早速依頼。
その業者はすぐに来てくれました。
本当に困り果てていたので、いい業者さんで良かったと感謝しました。

トイレを一通り見てくれた業者さんは「280円では出来ませんね、悪い所がたくさんありますから」と言います。
「いくら位になりそうですか?」と聞くと「8000円くらいですかねぇ」とのこと。
8000円くらいなら何とかなるとホッとして、作業を続けてもらいました。
途中、「あれ?こんなとこも朽ちてる、これもだめだ」という声が聞こえて不安になりましたが、直して貰わないと困る場所なので黙って見ていました。
やがて「奥さん、修理代が高くなりそうです。解体してしまったのでキャンセルは出来ませんよ。」と高圧的に言われ、見積もりを見るとなんと約130万円でした。
「そんなお金ありません」と伝えると、「現金以外受け付けないので銀行で下ろして来てください」と言われ、仕方なく銀行に行くことになりました。

銀行の窓口で、若い女性の行員さんにお金の使い道を聞かれたので、「トイレの修理代です」と答えると、上司らしい男性と共に奥の部屋に案内されました。
その男性から「それはトイレ業者詐欺です。お金を支払ってはいけません。」と言われ、早速警察に相談に行きました。
警察官の方に立ち会ってもらい恐る恐る家に帰ると、幸いトイレは直っていました。
修理業者は事情聴取を受けるために連行され、後から15000円の請求書が送られてきたので、綺麗に支払いました。
銀行の皆さん、ありがとうございました。
世間知らずで大変申し訳ありませんでした。

(50代・女性)

今回は、詐欺に巻き込まれそうになったエピソードについて紹介しました。
詐欺に巻き込まれないよう、最低限のお金の知識はつけておきたいですね。

文・fuelle編集部