◆違和感だらけで開始前からザワつく会場

 今から5年ほど前、従弟(いとこ)の結婚式に参加した遠藤亜樹さん(仮名・40歳)も自分たち新郎側の招待客のほうが極端に多かったとか。そのため、当時のことは今でも鮮明に覚えているといいます。

「通常は新郎新婦の席に向かって左側が新郎、右側が新婦の招待客になるじゃないですか。ただ、この式では本来新婦側のゲストが座る右側の円卓にも新郎の友人、会社関係の方たちが座っていたんです。それで『なんでこっち側なの?』って話している声が聞こえ、式が始まる前からちょっとザワついている感じはしました」

 本人が後で別の親族から聞いた話によると、新郎側が40数人だったのに対し、新婦側はたったの10数人。しかも、彼女の両親や親族ばかりだったそうです。

「会場にはきちんとセッティングされながらも誰も座っていない円卓が後方にいくつもありました。あくまで私の推測ですが、新婦サイドのゲストはもっと大勢来る予定だったのかもしれません。新郎側は直前まで周りの人とおしゃべりしていましたけど、新婦側で談笑する方は見られず、みなさん険(けわ)しい表情をしているように見えました」