あなたが結婚相手に求める条件は何ですか?20代・30代の女性が結婚を考える際、重視する点の1つに年収などの経済力があります。2016年、明治安田総合研究所が全国の20~49歳の男女 3,595人を対象に「恋愛と結婚」をテーマにアンケート調査を行ったところ、20~30代の未婚女性のうち65.6%が「相手の年収・経済力」と回答しています(複数回答)。やはり年収は重要。そこで今回は、女性が男性に求める具体的な年収額や、一般的な会社員の平均年収などを紹介します。
女性がパートナーに望む年収はいくら?
結婚相手に年収を求める気持ちは、男性よりも女性が強いようですが、具体的な金額はいくらなのでしょうか。
年齢が上がるとパートナーに求める年収も上がる
2020年、株式会社サクメディアが実施した「女性が結婚相手に求める最低ラインの年収」についてのアンケート(調査人数:993票/2020年11月20日現在)では、次のような結果となりました。
順位 | 年収 |
---|---|
1 | 400万~499万円 |
2 | 500万~599万円 |
3 | 300万~399万円 |
4 | 600万~699万円 |
5 | 700万~799万円 |
次に、女性がパートナーに期待する年収を年代別に見ていきましょう。転職支援サービスを展開しているパーソルキャリア株式会社が「パートナーに期待する年収」についてビジネスパーソン1万5,000人を対象に調査したところ、20代の女性では500万~600万円が25%と最多の割合となっています。
また400万~500万円が21%、300万~400万円が14%となっており、300万円未満と回答した人は3%です。30代においては500万~600万円が22%で最多の割合。400万~500万円が17%、300万~400万円が7%になっています。20代と同様、300万円未満と回答した人は3%という結果になっています。
20代と似た傾向が見られますが、20代と比較し顕著な伸びを見せているのが600万~700万円で、20代では12%なのに対し30代では18%になっています。
このほかにも800万円以上の年収を求める割合も世代が上がるにつれ増加の傾向にあり、年齢が上がるとパートナーに求める年収も高くなっています。
<女性がパートナーに求める年収(世代別)>
20代 | 30代 | ||||
---|---|---|---|---|---|
順位 | 年収 | 割合 | 順位 | 年収 | 割合 |
1 | 500万~600万円 | 25% | 1 | 500万~600万円 | 22% |
2 | 400万~500万円 | 21% | 2 | 600万~700万円 | 18% |
3 | 300万~400万円 | 14% | 3 | 400万~500万円 | 17% |
4 | 600万~700万円 | 12% | 4 | 700万~800万円 | 13% |
5 | 700万~800万円 | 11% | 5 | 1,000万円以上 | 11% |
現実的な平均年収はいくら?
自分の理想とする平均年収を結婚相手に求める場合、条件に当てはまる人がいるかが重要です。一般的に会社員として働いている人の年収が、実際どれくらいなのか確認しておきましょう。
民間企業で勤務した場合の平均年収は
国税庁が行った2019年分の「民間給与実態統計調査」の結果、民間の一般企業で働く人の平均年収は436万円です。ただ、正規社員503万円、非正規社員175万円と会社との雇用契約の内容によって大きく差が見られます。
また、勤務する企業の従業員が10人未満であれば340万円、5,000人以上であれば516万円が平均年収となっています。
年齢別に見る平均年収は?
「民間給与実態統計調査」(2019年)から年代ごとの平均年収を見ると、20代前半の男性は約280万円、20代後半の男性は約400万円、30代前半では470万円、30代後半は530万円ほどと、60歳未満まで年齢を重ねるとともに増額しています。
パートナーに平均よりも高い年収を求める女性が増えたのはなぜ
女性がパートナーに求める年収は高い傾向にあり、平均年収と大きな開きがあることがわかります。それはなぜなのでしょう?
近年時代とともに女性が社会に進出するようになり、就業率が上がり始めています。2020年総務省が発表した「労働力調査(基本集計)2019年(令和元年)平均(速報)結果の要約」によると、2009年の15~64歳の女性の就業率は59.8%でしたが2019年には70.9%となっています。
もはや女性が働くのは当たり前の時代だと言えるでしょう。中にはキャリアを積み、同年代の男性と同等か、それ以上の年収を得ている人もいます。そのような女性が増えたことで、自分と同程度が、それ以上の年収をパートナーに求める傾向が強まっているのではないかと考えることができます。