『虎に翼』(NHK総合、午前8時放送)の主人公・猪爪寅子(伊藤沙莉)は、社会への違和感として「はて」と疑問を浮かべる。

 それに比例して、寅子の周囲の女性たちは、感情を表に出さない「スンッ」状態を強いられている。この「スンッ」が俳優の演技レベルではどんなことを表現しているのか。

 イケメン研究をライフワークとする“イケメン・サーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、本作の最大の発明ともいえる「スンッ」に注目しながら、ドラマのテーマと密接に関わるこのフレーズの定義を考える。