デートや会食で気になるのが、食後のお皿が汚い問題。マナーに気をつけながら食べたつもりでも、食後のお皿が自分だけ汚くて恥ずかしかった……という経験はありませんか?
フランス料理や懐石といったマナーがある食事だけでなく、カジュアルフードや日常的に食べる機会の多い食べ物にも、美しく食べるコツがあります。(初公開日は2022年9月27日 記事は取材時の状況)
食べ方のプロ・小倉朋子さんが美しい食べ方の基本ルールを伝授する『上品な人に見える 食事のマナー』(TJMOOK/宝島社刊)より、今回は「目玉焼きのお皿から黄身の痕跡を消す」コツと、カレーライスの美しい食べ方をご紹介します(本記事は、同書より抜粋・再構成したものです)。
◆黄身はソースと考えて食べる
目玉焼きを食べ終えたお皿が汚れるのは、トロトロの黄身が流れ出したせい。そもそも、黄身を食べるタイミングについては、人それぞれの好みがあります。ですが、ここでは食べ跡が美しく見えることに焦点を当てて、「黄身をいつ食べるのか論争」は置いておくことにします。
目玉焼きが運ばれてきたら、最初に、黄身の中心にナイフか箸の先で小さく切り込みを入れます。底まで切らないよう、表面にだけ穴を開けるのがポイントです、すると、トロリとした黄身が流れ出てきますよね。けれど、白身にブロックされ、お皿は汚れません。
次に、白身を手前の左端からひと口大に切り、黄身をつけて食べます。こうすれば、黄身がお皿に流れ出る量を最小限に抑えられ、さらに、おいしいトロトロの黄身をムダなく食べられるのです。
◆では、黄身はいつ食べればいいのか?
「では、黄身を食べるのはいつか」と思うかもしれません。左端から順番に白身をひと口ずつ食べ進め、最後に、かさが減った黄身を食べてください。