◆胸ポチを気にしていたけれど…

そして週明けに出社する時は本当に気が重かったそう。

「ですが、いざ出社してみると会う人皆んなに『酔っ払いに絡まれて大変だったね』や『大丈夫だった?すぐに助けに行けなくてごめん』などと心配してもらい、何だか恐縮してしまいましたね」

きっと中には麻衣さんの胸ポチを目撃した人もいたと思われますが、そんなことより酔っ払って目隠しされた状態の後輩にウザ絡みをした先輩の行動に批判が集まっていました。

「その先輩からも涙ながらの真剣な謝罪を受け、ちょっとした騒動になってしまいましたが…、いつの間にか私の胸ポチはなかったことのようになっていて正直ホッとしてしまいました」

「その後亜希子と『私達はノーブラを隠そうと必死になっていたのでこんなに意識してしまっていたけど、一瞬パッとあの光景を見たら酔った酷い先輩の方に目が行き、胸ポチにはさほど目がいかなかったのかもね』と話しました(笑)とにかく今後はどんなにあわてていてもブラを忘れないように気をつけます」と苦笑いする麻衣さんなのでした。

<文・イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】

漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop