炎上騒動などをまとめるインフルエンサーで、X(旧Twitter)のフォロワー数280万人超を誇る滝沢ガレソ氏が、事件と無関係の男性を「犯人」と名指ししたことが物議を醸している。ガレソ氏は間違いを認め、投稿を削除した上で謝罪しているが、犯人扱いされた男性は「人生を壊された」「徹底的に裁判で戦います」として責任を追及する構えを見せている。

 騒動の発端は、8月末に東京・広尾のマンションで女性の遺体が見つかり、同居していた交際相手の男が部屋の温度をめぐって口論になった末に女性の顔を殴るなどの暴行を加えたとして逮捕された事件が報じられたこと。

 9月6日、ガレソ氏はこの事件の容疑者がゲーム実況者の「ヒモリン」さんであると断定する投稿をポストし、広く拡散された。ところが、その数時間後にヒモリンさんは生配信を開始し、ネット上で「逮捕されたはずの人が配信してる」と混乱が生じた。

 当然ながら、ヒモリンさんは「容疑者」疑惑を完全否定。間違いに気づいたガレソ氏は「実際に起きた事件ではあるものの、『犯人=某配信者』というのは本人によるネタでしたのでツイ消ししました。ネタに釣られて申し訳ありませんでした」と謝罪した上で投稿を削除したが、その時点で投稿の表示回数は1000万回を超えていた。

 さらに、この謝罪についてもヒモリンさんは「滝沢ガレソさんが勝手に僕を容疑者に仕立て上げて言い出したことですよね?」「僕は昨日までの約10日間ネット上で一切何も発信してませんよ? 俺が作り上げたネタにするのやめてもらっていいですか?」と主張。「ネタに釣られた」というガレソ氏の釈明に異議を唱えた上で、「出るとこ出ますね、とことん戦いましょう」と宣言した。

 ヒモリンさんは12日にフジテレビ系の報道番組にも出演し、インタビューで「外に出るのもちょっと怖くなって、殺害予告というか、そういう感じのもあったりした。眠れないですね、最近全然」と語り、誹謗中傷を受けたことなどで精神的にも大きなダメージを負っていると訴えた。