「『これツナですよね!? 実はこの子まぐろアレルギー気味なのがわかって。欲しがるとアレなので私いただいちゃいますね』って。そう言ったからには引っ込みがつかず、決死の覚悟で一気に完食しました。味なんてしませんでしたね」
娘にはなんとか焼きうどんを食べさせ、燃え尽きて義実家に戻った三島さん。そして予想通り、その日の夜中に腹痛と下痢と吐き気に襲われダウンしてしまったとか。
「翌朝、絶不調な私の姿を見た義母は、『貝にやられたかね』と。前の晩のメニューに貝の刺身がありましたから。でも、刺身はみんなも食べてて、私しか食べてないのは義母のツナサンドなんですけどねぇ」
体調不良に苦しみながらも義母の手料理には目を光らせ続け、残り2日の滞在をなんとか乗り切ったという三島さん。
今年ももうすぐ帰省。「この名物が食べたい」と外食に誘う作戦と、「お義父さんとお義母さんに食べてもらいたい」と自分が料理をふるまう作戦で乗り切る予定だそうです……。
―シリーズ よくもわるくも帰省の思い出―
<文/鈴木うみこ>