「その日は夫が地元の親友の結婚式に出席する予定だったので、前日に義母が提案してくれたんです。娘はまだ海を見たことがなかったので、私も娘の反応が楽しみで。義実家のみんなが『海の家にいろいろ売ってるよ』『焼うどんがおいしいよ』などと話すので、『海でのお昼は義母の手料理を食べなくて済むんだ!』というのも嬉しく、足の悪い義父に留守をお願いして意気揚々と出かけました」

◆海の家のご飯を食べるはずだったのに…

 海に着くと、見たことのない光景と海辺での水遊びに娘さんは大はしゃぎ。たくさん遊びお腹がペコペコになったので、三島さんはパラソルの下で休む義母を海の家に誘うことにしました。すると、予想外の展開が待っていたのです。

海
「『それよりコレ食べて』と、義母が持参のクーラーボックスからタッパーを取り出してきて……。開けてみると、中には義母作と思われるツナサンドイッチがぎっしり入っていたんです。しかも、ツンとくる不穏な臭いが……。朝作っている気配はなかったので、昨夜きっと私たちが寝室に行った後に作っていたんでしょうね。心遣いはありがたいですが、傷みやすいサンドイッチを夜のうちに作り置きってありえないですよね!?」

「これはマズい」と本能的に察知した三島さんは、勇気を出して義母に進言することに。

「『今日暑いからかな。少しすっぱい臭いがしませんか?』とやんわり言ってみたのですが、『レモン汁を入れたからね!』と得意げに返されてしまって。ならば毒見してもらおうと、『私たちトイレに行くので先に召し上がってください』と差し出したら、『私は賞味期限切れのあんぱん持ってきてるから。早く食べないとね』と……。そうこうしているうちに、娘がサンドイッチに興味を持ち、手を伸ばしてきてしまったんです」

◆翌日は腹痛・下痢・吐き気に襲われる私に義母は

 焦った三島さんは、娘からサンドイッチを引き放しながらとっさに嘘をついてしまいます。