ブロックという最悪の事態ではなかったものの、Toshlが会話から退出することで「話し合いはできない」という拒絶の意思を示した可能性がありそうだ。

 X JAPANは2018年のライブを最後に活動休止状態になり、それ以来、YOSHIKIとToshlは公の場で顔を合わせたことがない。かねてから両者の間では金銭トラブルなどが伝えられていたが、YOSHIKIが2018年にアニメ『進撃の巨人 Season3』のオープニングテーマとしてHYDEとのコラボ曲「Red Swan」を「X JAPAN feat.HYDE」名義でリリースしようとしたことが確執の決定打になったといわれている。

 同曲にはToshl以外のX JAPANメンバーが全員参加し、まるで「Toshlをのけ者にして、代わりにHYDEをボーカルにした」といった印象もあり、これにToshlが配信番組で「正直な気持ちを言えば、残念」と思いを告白。YOSHIKIは「Toshlに声をかけたが、なかなか返事をもらえず、その間にHYDEと会って快諾してくれたから」と釈明し、名義を「YOSHIKI feat.HYDE」に変更したが、一度深まった溝は埋まらなかったようだ。

 昨年11月には、55歳の若さで急逝したX JAPANのベーシスト・HEATHさんをしのぶお別れ会が開かれ、YOSHIKIらが集まったが、そこにもToshlの姿はなかった。また、昨年末のNHK『紅白歌合戦』にYOSHIKIが出演し、Toshl不在の中でX JAPANのヒット曲「Rusty Nail」をHYDEらが歌唱したことも、YOSHIKIとToshlの不仲説が改めて広がる要因となった。

 これまでの不仲説は噂レベルのものだったが、ToshlがSNSで拒絶の意思を示したとなれば、いよいよ確執の深刻度が明確になったといえそうで、ファンが期待するX JAPANの再始動は極めて難しい状況にあると言わざるを得ないようだ。