しかし、宮城県におけるサンクチュアリとは、相撲のことではない。そう、伊豆沼と内沼こそがサンクチュアリだ。伊豆沼と内沼がラムサール条約の登録湿地となったのは、1985年のこと。渡り鳥をはじめとする生態系を守ること、そして、自然に触れ合う聖域(サンクチュアリ)として、サンクチュアリセンターが伊豆沼と内沼の周囲には、3つあるのだ。

伊豆沼の近くまで歩いてみると、わずかだがハスの花が咲いていた。豪雨の影響で、この年のハスの生育はあまり良くない状態だそうだ。どうか良い状態に戻るといいなと願うばかりである。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
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