東広島市観光協会が主催、2024酒まつり実行委員会が主管する「酒まつり」が、10月12日(土)・13日(日)に、JR西条駅周辺で開催される。

お酒をテーマにした「酒まつり」

「酒まつり」開催場所のJR西条駅周辺は、蔵元が7蔵集中しており、全国的にとても珍しい地域だ。当日はメイン会場にて、ステージイベントやグルメ出店、全国の地酒が試飲できる酒ひろばなど、様々な催しが繰り広げられる。

お酒好きの人はもちろん、お酒が飲めない人、幅広い年齢層の人が楽しめる祭りとして、2日で20万人が来場するイベントとなっている。

東広島の名物料理「美酒鍋」


「酒まつり」では、今年の2月に文化庁の100年フードに登録された「美酒鍋」が、「酒まつり」ならではの大宴会場の雰囲気の中で楽しめる。

酒蔵のまかない料理から生まれた「美酒鍋」は、鶏肉、砂ずり、豚肉の3種類のお肉と、野菜などの季節の食材を、にんにく、塩こしょう、日本酒だけのシンプルな味付けで味わう蒸し料理。

あっさりとした味わいながらも、お酒が素材の旨みを引き出し、日本酒の肴としてもオススメ。加熱することでアルコール分が抜けるので、お酒が苦手な人や、幅広い年代の人、子どもも食べることができる。

シンプルな味付けは、利き酒に影響が出ないようという理由からだ。「美酒鍋」の名前の由来は、水仕事が多く仕事着がびしょ濡れになることが多かった蔵人(酒蔵で働く人)を、「びしょ」と呼び、その蔵人たちが食することから「びしょ鍋」と呼ばれるようになり、「美酒」の字は近年あてられ、「びしゅなべ」と呼ばれるようになった。

伝承地域である西条は、「兵庫の灘」「京都の伏見」と並び称される銘醸地で、全国酒品評会が始まった明治から大正にかけて上位を独占するなど品質の高さを誇り、酒都西条の名声を高めた。

昭和初めに西条を訪れた俳人・河東碧梧桐が、「酒の新都」と呼んだことも有名だ。

「美酒鍋会場」の日時指定券を販売中