近鉄グループの一員として、広告企画・制作、イベント運営、Web、交通広告など幅広い事業を展開しているアド近鉄は、近畿日本鉄道が保有する旧生駒トンネルの安定した温度・湿度に着目し、こうした環境を必要とする生産者に生産場所として利用してもらい、生産された商品にオリジナルブランド「生駒隧道」という商標を付けて販売するプロジェクトを行っている。
今回、奈良県生駒市の中本酒造店が、オリジナルブランド「生駒隧道」の第3弾となる日本酒「生駒隧道 月の旅人 ―Tabito―」を、9月8日(日)に発売した。
「生駒隧道」ブランドについて
「生駒隧道」ブランドでは、旧生駒トンネルが持つ年間を通してほぼ一定の環境特性(気温約16.7℃/湿度約98%)を活かし、生産者とともに生み出された製品のみに「生駒隧道」の商標を付け、ブランド展開を行っている。
かつて関西の経済を盛り上げたこのトンネルから、また再び沿線地域の活性化につなげていく取り組みだ。
熟成時期の異なる3種類の商品を発売
中本酒造店は、トンネルの歴史と生駒の地にある地理的特性に共感し、この取り組みに参画した。3年近く日本酒や焼酎などのテスト貯蔵を行い、協議を重ね、今回、旧生駒トンネルの環境を活かし、熟成時期の異なる3種類の商品を発売する運びとなった。
「生駒隧道 月の旅人 ―Tabito―」のラインアップは「晩夏」「清秋」「大月」。内容量は720mlで、販売価格は5,500円(税込)。販売数量は各240本計720本。
「晩夏」の発売開始日は9月8日(日)で、「清秋」「大月」は熟成期間終了後に発売予定。中本酒造店直売店にて購入できる。
約290年酒造業を営む中本酒造店
中本酒造店は、生駒山の東北端に近い山ふところに「山鶴」の醸造蔵をもつ酒蔵。代々伝えられた古文書によれば、江戸時代享保十二年(1727年)に創業し、今日まで数えて約290年の間、この地で酒造業を営んできた。