14日に放送される日本テレビ系音楽番組『with MUSIC』2時間スペシャルのキャスティングが物議を醸している。旧ジャニーズ事務所から枝分かれした3事務所のグループの“競演”が決まったことで、ファンの間で「悪趣味」「これが自然なあり方」などと賛否が起きているようだ。

 14日の放送では、「新しい地図」の香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎、平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太からなる「Number_i」、そしてSUPER EIGHTとWEST.の出演が決定。「新しい地図」の3人はSMAPのチーフマネージャーだった飯島三智氏が立ち上げた「CULEN」に所属し、Number_iは滝沢秀明氏が設立した「TOBE」所属のグループ。それぞれメンバーや事務所の代表は「旧ジャニーズ出身」だ。

 SUPER EIGHTとWEST.は旧ジャニーズの後継事務所「STARTO ENTERTAINMENT」と契約しており、実質的には同事務所が「本家」といえる。

 稲垣・草なぎ・香取の3人がそろって音楽番組でパフォーマンスするのは今回が初。これまでもNumber_iらTOBE勢とSTARTO勢が音楽番組で共演することはあったが、今回の番組で初めて“3事務所競演”が実現することになる。

 日本テレビはジャニーズ性加害問題が表面化した後も旧ジャニーズと強い結びつきを保ち、歌番組だけでなくドラマやバラエティにも積極的に起用。その一方でTOBEや「新しい地図」とも良好な関係を築いており、同局の「全方位外交」が今回のキャスティングにつながったともいえそうだ。

 『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)などと異なり、同番組の構成的にグループ同士の絡みはないとみられているが、ネット上では「新しい地図の3人とNumber_i が同じ番組に出るだけで胸アツ!」」「時代が変わったなー」「この4組の組み合わせ最高」などと歓喜の声が湧き起こった。

 しかし反発するファンも多く、SNS上では以下のような悲鳴も飛び交っている。