そんな中、かねてよりいちじくを提供している地元農家・朝倉氏から「梨も生産しているが、枝で実を傷ついたり、サイズが大きくなりすぎたりして出荷できない梨が毎年多くある。今までは廃棄してきたが、味や風味は出荷しているものと何ら変わらないので、パティシエの腕によって、このみずみずしい梨たちを使ってあげてほしい。」といった相談を受けたという。

ラ・ココットの代表を務めるパティシエ・河合健善氏は、職人としてのプライドをかけ「普通の加工品とはひと味違った商品をつくり、規格外品に新たな価値を提供したい」と考え、「小島梨のゼリー」を考案した。

今まで大量廃棄されてきたブランド梨をくまなく使用することで、生産活動における「食品ロスの削減」につながり、持続可能な社会への貢献にも寄与する、「地元農家(野菜ソムリエ)×洋菓子店(パティシエ)」ならではの取り組みと言えるだろう。

「Cocotte」について

「Cocotte」は、河合健善氏が豊橋市にある「マッターホーン」で修業したのち、2009年7月に創業。以来、みんなが愉しめる洋菓子を考案・提供してきた。

代表的な商品は「米粉のカステラ」。地元の幼稚園より「小麦や卵が食べられない子がいるので、みんなが食べられるものを」という依頼を受け、開発した商品だ。このように、より多くの人が愉しめる洋菓子を商品開発することで、地域の食を支えてきた。

同店はこれからも、多様な食文化に応えつつ、今回のような食品ロス削減など持続可能な社会に貢献できるよう、積極的に取り組んでいく構えだ。

「小島梨」の美味しさを感じられ、かつサステナブルな「小島梨のゼリー」を味わってみては。

■Cocotte
所在地:愛知県豊橋市曙町字測点144-1
営業時間:10:00~19:00
定休日:毎週水曜日(営業日カレンダーについてはInstagramで確認を)
URL:https://cocotte-cake.com
Instagram:https://www.instagram.com/toyohashicocotte