Kさんとはお互いに顔見知りということもあり、前回よりも話が弾みました。

「いろいろお話していると、Kさんは私と同い年で結婚していて、娘さんがいることがわかりました。しかも、私の娘とKさんのお子さんも歳が近いことがわかり、お互いの育児の大変さや悩みを相談するようになりました。好きな音楽の趣味も合うし、境遇も近かったので、その頃からKさんのことを少し気になっていたと思います」

◆どんどん惹かれていき、関係をもつように…

「Kさんは一泊二日の入院を終え、無事退院したのですが、なんだか忘れることができなくて」

 患者と看護師の恋愛。しかもW不倫。いけないことだとは自覚しながらも、家に帰ると机の片隅に放っておいたKさんの連絡先が書かれた紙を取り出し、メッセージを送りました。

 するとKさんからすぐに返事がきて、メッセージのやりとりを続けることに。のちに石田さんは食事に誘われ、外で何回か会うようになりました。そして、ついには肉体関係をもってしまったのです。

「彼の人柄に完全に惹かれ、体を許してしまいました。まさか患者さんと不倫関係になるとは思ってもいませんでした」

◆お互いの子どもを連れて公園デート

公園で遊ぶ女の子
 石田さんはそのうち、バレないだろうと油断するようになります。

「私は、ある公園に子どもをよく連れていくのですが、Kさんもよく行っているということがわかりました。なのでお互いが休みの日に子どもをそこで遊ばせて、会うようになったんです」

 不倫相手と子連れで公園で会うなんて、なんて無用心な……と思うかもしれませんが、公園ではたまたまその場にいた他の家の子どもと自分の子を遊ばせ、親同士がおしゃべりをすることは少なくありません。石田さんとKさんも、はたから見ればたまたま居合わせようにしか見えなかったでしょう。

 こっそりどこかで会うより、にぎやかな公園はかえってバレにくく、好都合だったのかもしれせん。