ジャパンキャビアは、9月15日を「日本のキャビアの日」として記念日申請し、日本記念日協会に認定登録された。
この日を通じて、日本のキャビア文化を広め、さらなる食の喜びを提供することを目指しており、記念イベントが実施される。
日本におけるキャビアの歴史
キャビアは古くから高級食材として親しまれ、特にヨーロッパの貴族や王侯にとって特別な地位を占める珍味だった。
一方、日本では1983年、キャビアの本場である旧ソ連から日本政府に寄贈された200匹のチョウザメをきっかけに、宮崎県水産試験場でキャビアの研究が始まった。
その後、30年にわたる研究と努力の末、2013年に「宮崎キャビア1983」が誕生。このキャビアは、G7サミットでの連続採用や国際線ファーストクラスでの採用実績があり、国産キャビアとして初めて海外輸出も行われた。
現在では、日本を代表するキャビアブランドとして、国内外の高級ホテルやレストランで愛用されている。
日本国内でのキャビア生産は、宮崎県をはじめ、全国各地で近年急速に発展しており、その品質の高さは世界市場でも徐々に認知されつつある。
特に「1983 J.CAVIAR」や「宮崎キャビア1983」は、ニューヨーク、ラスベガス、香港など世界の食通に愛され、日本のキャビアを代表するブランドとなっている。
9月中旬頃がキャビア生産の最盛期
「日本のキャビアの日」が9月15日に制定された背景には、日本国内で9月中旬頃がキャビア生産の最盛期を迎える重要な時期であることが挙げられるそう。
また、北米では8月の満月を「スタージョンムーン」と呼び、この時期にチョウザメ漁が最盛期を迎えることが知られている。チョウザメは古代から姿形を変えずに生き続け、寿命が100年にも達することから、健康と長寿、そして豊かな生命力の象徴とされている。
この「スタージョンムーン」にインスピレーションを受け、日本でもチョウザメの生命力を讃える意味を込めて、かつて敬老の日として親しまれていた9月15日を「日本のキャビアの日」として制定したという。