「城壁が潰える」という言い方もしますが、「夢が潰えた」「希望が潰えた」というように「だめになる」という意味で使われることが多いです。

「潰える」と「弊える」

同じ読み方と意味を持つ「潰える」と「弊える」ですが、漢字の意味を見るとちょっとニュアンスが異なるように見えます。

「潰」・・・つぶれる、敗れる
「弊」・・・害になる、ぼろぼろになる、よわる、たおれる

字の意味から考えると「潰える」は外部の力でだめになった感じがしますし「弊える」は自分が弱ってだめになったように思えますね。

とはいえ、どちらの漢字も持っていない「お金がなくなる」という意味もあるため、あまり漢字の意味にはこだわらない方がいいでしょう。

あまりそういう場面には遭遇したくありませんが「潰える」の読み方は是非覚えてくださいね。

最後はこの漢字!「花楸樹」

本日の難読漢字クイズは…

「花楸樹」です!

花、あき?樹、あなたは何と読む?

「花楸樹」の読み方のヒントは?

1.「花楸樹」をひらがなにすると、5文字になります。

2.「花楸樹」の花言葉には、「安全」「慎重」「私はあなたを守る」などがあります。

3.「花楸樹」は、俳句で秋の季語です。

正解は…

正解は「ななかまど」でした!

「花楸樹」とは、赤く染まる紅葉や実が美しいバラ科の落葉高木です。

「七竈」と書いても正解ですよ!

燃えにくいため7回竈(かまど)で燃やしても燃え残る。7回または7日間かけて竈で燃やすと良い炭になるなど、「花楸樹」という名前の語源はいくつか存在します。

「花楸樹」の炭は上質な備長炭として、鰻(うなぎ)のかば焼きに用いられます。

真赤でハリのある実はとても綺麗ですが、そのままだと苦くて食べられません。

ヨーロッパではジャムや果実酒にするそうです。

『ななかまどのあふるるばかり赤き実よ木々落葉せし山中にして』佐藤佐太郎

俳句では秋(晩秋)の季語です。