いや、でもキュンとしたものの、現代だったら何になるんだろう、と考えたのも事実である。
◆物語の始まり、まひろの物語のこれから
まひろが藤式部と呼ばれるようになり、「源氏物語」が広まっていく気配が感じられた今回。
まひろが「源氏物語」をどのようにして書くことになるのか、彼女のベースにあったものはなんなのか、ということが「光る君へ」のひとつのテーマだと思っていたが、書き始めた先にはどのような物語が展開するのかも興味深いところだ。
道長とまひろの関係性を注視してしまいがちだったが、ある意味、ひとつの形に落ち着いたとも言える。
もしくは、まひろが「作家」としての苦悩が描かれるのだとしたら、それはそれで目が離せない。
<文/ふくだりょうこ>
【ふくだりょうこ】
大阪府出身。大学卒業後、ゲームシナリオの執筆を中心にフリーのライターとして活動。たれ耳のうさぎと暮らしている。好きなものはお酒と読書とライブ