◆母の介護に奮闘する中、整体師の言葉に泣いた

音楽のある朗読会「あなたがいたから~わたしの越路吹雪~」
音楽のある朗読会「あなたがいたから~わたしの越路吹雪~」
――昨年は舞台「百日紅、午後四時」にも出演され、パワフルに活躍中と思いますが、体力維持の秘訣は?

市毛:舞台はたくさんの共演者のみなさんがいましたので、そのおかげだと思っておりますが、今回は2時間近くひとりですので無謀です。暴挙です(笑)。

 体力は40歳から始めた登山がベースにあり、最近では母親の介護があったので登山が出来なくなっていたのですが、体力作りそのものは好きなままですかね。

――するとお母さまの介護も、ほかの人よりは頑張れたと思いますか?

市毛:ただ、整体に行ったときに整体師さんから「こんな体の人は見たことないですよ」と言われたんです。その時、泣いてしまったんですね。やっぱりいっぱいいっぱいで介護していたので、涙が止まらなくなって、これはまずいかもと。

 もしかしたら介護うつ状態かも知れないということになりました。親のこともあるけれど、自分自身もメンテナンスしないと、悲惨なことになるかもしれないと思ったんですね。