日本滞在中に宮崎寅蔵氏など日本の友人と親交を深め、1913年に宮崎夫人に贈った作品「菊」は、その親交の深さを歴史的に証明している。

所蔵:何香凝美術館

また、d同氏の息子の廖承志氏は東京で生まれ、中日友好協会会長、全国人民代表大会常務委員会副委員長などを歴任し、中日両国人民の友好往来の促進、国交正常化の実現に歴史的な貢献を果たした。

親子の協力による絵画作品は情趣に満ち溢れ、中国画壇の美談として今に語り継がれている。

展示会を通して中日友好関係を芸術の観点から知れる


展覧会が開催される大阪・多元文化センターは、日本や中国に関連する多くの文化を発信する目的で、2023年にJRなんば駅直結のOCAT内に開設した複合型文化施設だ。


会場内では不定期に展覧会やプロモーションイベントが開催され、LEDパネルが常設されており、様々な用途で会場を使用できる。

所蔵:何香凝美術館

同展では、何香凝女史の作品を通じて、香港から世界へと進出した彼女の芸術生涯を感じ取れる。

絵画は松、梅、獅子、虎、山川などをテーマに、独自の画技と高い芸術修養を展示。何香凝女史と日本との深い友情、および中日友好関係における同氏の顕著な貢献も感じ取ることができる。

芸術や中日関係に興味がある人は、『何香凝芸術文献展』に参加してみては。

■何香凝芸術文献展概要
会期:9月7日(土)〜22日(日)10時〜18時
会場:大阪多元文化センター
住所:大阪府大阪市浪速区湊町1-4−1 OCATビル 3階
入場料:無料

アジア太平洋観光社公式サイト:https://visitasia.co.jp/

(佐藤 ひより)