本来ならば、今年で5回目を迎えたはずの冬恒例のコーヒーイベント「川越コーヒーフェスティバル」。

しかし今年はコロナ禍での開催を見送りました。その代わり、“集まれないなら広がりましょう” をコンセプトに2ヶ月間にわたって開催中の、密にならない街巡りキャンペーン「川越コーヒーデイズ」と並行して、11月29日に1日限りの縮小版フェス「川越コーヒーフェスティバル・ミニ」を開催しました。

今年の縮小版は、コーヒーブース3つ、その他フードブースが5つのみと、30店舗以上が集う例年に比べて、かなりこじんまりしたものになりましたが、毎年楽しみにしてくれている地元の人やコーヒーファンで、ほどよい賑わいをみせました。

また、シンガーソングライターのおおはた雄一さん、リ・ファンデさんのライブも開催し、素敵な生演奏により特別なコーヒータイムを演出しました。

フェスの主催者であり、Cafend でも執筆するライターの高綱草子さんは、「参加店は少なくとも、ここにしかないコーヒー体験を作ることはできるはず」との想いから、「ビューティフルコーヒー」をテーマにした企画を新たにプロデュース。

第一弾として、今のコーヒーシーンを牽引すると言っても過言ではない人気コーヒーショップのオーナー、「COFFEE COUNTY」(福岡)の森崇顕さん、「 LEAVES COFFEE ROASTERS」(東京)の石井康雄さん、「豆ポレポレ」(沖縄)の仲村良行さんに協力していただき、3人が同じロットのエチオピア・ナチュラルを同じ日に焙煎。焙煎士の違いによってコーヒーの味がどう変化するのかを楽しんでいただきました。

加えて、ホンデュラスの老舗農園エル・プエンテが作った希少なアナエロビックプロセスのゲイシャ種のウォッシュトとナチュラルの2種類も仲村良行さんが焙煎し、これらの豆は、フェスに来場できない方に向けて、オンライン販売もおこないました。

そして、イベント当日は、これらの豆をコーヒーの競技会で優勝を争うほどのトップブリュワー、「KONDO COFFEE STAND」の近藤寛之さん、「The Rising Sun Coffee」の成澤啓介さん、「Woodberry Coffee Roasters」の佐藤優貴さんの3人が抽出して、イベントを盛り上げました。

他にも、浅めのローストで知られる人気ロースター「ETHICUS Coffee Roasters」(静岡)の山崎嘉也さんが特別に配合して焙煎した深煎りブレンドを販売。イベントでは、「Life Size Cribe」(東京・国分寺)の吉田一毅さんがETHICUSの豆を使用したエスプレッソドリンクを提供したり、フェスで毎年人気の「HANDS COFFEE」(福井)の伊藤雅幸さんによるネルドリップコーヒーの提供など、コアなファンにとっては堪らない貴重な時間になりました。