ミニブタは人懐っこい性格で、触れ合いを通じて他者とのコミュニケーションを自然に練習できる場になるそうだ。

目的は自己肯定感と気持ちの安らぎを感じること

ミニブタカフェでのアニマルセラピー当日は、体験の前後にアートセラピーも行い、動物とのふれあいを通じて自分自身の心を見つめ直すセラピー体験を実施。また、事前に動物の生態系や動物福祉などについて学ぶ時間も設けたという。

動物に受け入れられる経験は、自分に価値があるという感覚を高め、自己肯定感の向上にも大きく寄与するとのこと。今回のアニマルセラピーでは、ミニブタとのふれあいを通じて、非言語のコミュニケーションを体験し、会話が苦手な生徒でも自己肯定感と気持ちの安らぎが感じらることを目的に行われた。

体験後はより自由で活発な印象の絵に



体験の前後に行ったアートセラピーの分析によると、アニマルセラピー体験前よりも体験後のほうが、暖色系が増え、活発な印象の絵が描かれるという結果に。色彩心理学で、暖色系は優しさや愛情、暖かさを表すことから、参加者の心がミニブタに触れることによって、愛情を感じたり優しい気持ちになれたことが表現されたようだ。


また、アニマルセラピー体験前よりも体験後のほうが自由にのびのびと表現されており、これは、自分の好きなところで、遊んだり眠ったりと自由にふるまうミニブタたちとの触れ合いから、自分自身も他者の評価を気にせず、ありのままの自分でいいということを感じ取られたことの表れではないかと分析された。

ふれあい体験の感想としては、「ブタさんと触れ合ってみて、心が幸せになった」「ブタさんたちに温められて、今なら何でもできそう!というポジティブな気持ちになれて、すごく癒されてうれしかった」というポジティブな感情が引き出されたとのこと。

アイディア高等学院は、今後も定期的にアニマルカフェでのセラピー体験を実施予定。若者の心の健康や自己肯定感を高めるプログラムを行うことにより、未来を担う若者の可能性を拡げる活動を続けていくという。これからのアイディア高等学院の活動にも注目だ。