フジテレビが過去の名作ドラマを復活させる「リバイバル路線」を加速させ、往年の人気作である『ナースのお仕事』や『救命病棟24時』のリバイバル企画が浮上していると報じられた。ファンの期待が高まる一方、不安要素もささやかれるなど賛否を呼んでいるようだ。

 フジテレビでは、90年代に反町隆史の主演で大ヒットした学園ドラマ『GTO』の26年ぶりの続編『GTOリバイバル』が4月に放送され、同時間帯横並びトップとなる平均世帯視聴率9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。反町はもちろん、生徒役だった窪塚洋介や小栗旬らに加え、今作をきっかけに反町と結婚した松嶋菜々子ら当時のキャストが再集結し、若い視聴者からも反響があるなど大きな話題となった。

 同じ90年代のヒット作『踊る大捜査線』シリーズも再始動し、10月と11月に柳葉敏郎が演じる人気キャラクター・室井慎次をメインにしたスピンオフ映画2部作が順次公開される。こちらもヒットが見込まれ、主人公役の織田裕二が主演する本編の続編も制作されるのではと推測されている。また、噂レベルではあるものの、田村正和さんが主演した『古畑任三郎』シリーズも復活プロジェクトが進行中で、すでに局側は脚本家の三谷幸喜さんの承諾を得ているとの報道があった。

 この流れはさらに加速していくようで、発売中の「週刊女性」(主婦と生活社)は「フジテレビ“名作リバイバル”で進むいばらの道」と題し、フジテレビで複数のリバイバル企画が進んでいると報道した。

 記事ではリバイバル企画が浮上している具体的な作品として、江口洋介と松嶋菜々子の共演(5期は江口が降板)で人気を博した『救命病棟24時』シリーズと、新米ナース役の観月ありさと先輩ナース役の松下由樹のコンビで大ヒットした『ナースのお仕事』シリーズが挙げられている。

 ただ、先述の『GTO』のように純粋な続編企画となるかは不明で、映画なのかドラマなのか、続編なのかリメイクなのか、キャストはどうなるのかなど、どのような形で復活するのかは未定だという。