沖縄県石垣市のヘアサロン「U+ luve heart’s And Be」より、新たなアップサイクルブランド「TOKU(トク)」が誕生した。
「TOKU」では、ヘアサロンから回収されたカラーリング剤のプラスチックキャップが、アップサイクル製品へと生まれ変わる。
「TOKU」立ち上げの背景
ヘアアレンジやカラーリングが多種多様な技術で楽しめるようになった一方、サロンで増え続けるカラーリング剤まわりの廃プラスチック問題は、依然その最善策を探し続けているそう。
そのような中で、サロンの現場で働く美容師たちの目線でこの問題を見つめ直し、一人ひとりの行動を次のステップへと発展させていくことを目的に、アップサイクルブランド「TOKU(トク)」が誕生した。
「U+ luve heart’s And Be」の代表・浦﨑氏は、ヘアサロンの現場で避けることができないプラスチック問題に危機感を感じる中で、アップサイクルを通じてポジティブなメッセージを発信することの大切さを実感したという。
世代を問わず誰もが身近にサスティナブルな明日に向けて行動する=未来を「Re•think(あらためて考える/無意識を意識化する)」ことをコンセプトに掲げ、その思いを具現化するブランドとして「TOKU」が立ち上げられた。
アップサイクル製品ができるまで
「TOKU」のプロダクトの素材となるのは、プロジェクトに賛同する全国のヘアサロンから回収されたカラーリング剤のプラスチックキャップ。
通常であればヘアサロンで使用後に廃棄され続けるカラーリング剤のキャップを、恒常的に使い続けられるマスターキャップ「エンドレスキャップ」にすることで、賛同サロンから未使用な状態のキャップを回収可能にした。
回収されたキャップは、それぞれの色味ごとに細かく分別し、細かいチップ状に切断、加熱・溶融したチップを3Dプリンターを用いた「TOKU」のオリジナル金型に圧入し、新たなフォルムを宿したアップサイクルプロダクトとして再生される。