日本テレビ系列のチャリティ番組『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』が今年も8月31日から9月1日にかけて放送されました。

平均世帯視聴率が19・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という高視聴率と、4億3801万4800円の募金が集まって幕を閉じたものの、今年のチャリティランナーのやす子さんに対する制作陣の配慮のなさに一部から批判が集まっています。

◆「愛は地球を救うのか?」に路線変更し、好感度の高いやす子をランナーに

毎年夏に放送される日本テレビ系列のチャリティ番組「24時間テレビ」。「愛は地球を救う」というテーマのもと、障害者や被災者などにスポットを当てた企画や芸能人によるチャリティマラソンを行い、視聴者からの募金を福祉支援や環境保護に役立てることを目的とした番組です。

1978年から放送されている長寿番組でありながら、これまでの24時間テレビでは「障害者の感動ポルノだ」、「チャリティ番組なのに芸能人が出演してギャラをもらうのはおかしい」、「集まった募金の使途が不明瞭」といった批判が例年のように出ていました。

また、2023年11月に鳥取県の日本テレビ系列局の日本海テレビジョン放送は、『24時間テレビ』の寄付金などを10年間にわたり着服していたとして元経営戦略局長の懲戒解雇処分を発表しました。

そんななか2024年の今年はテーマを「愛は地球を救うのか?」に変更し、メインパーソナリティも廃止。チャリティランナーには好感度の高い女性芸人のやす子さんを起用し、視聴者から集まった募金はやす子さんも育った児童養護施設へ寄付するなど、世間の批判を受け止めて改変した新たな番組として放送されました。