なのでジャンボという役柄も作品も、スタッフさん含めて本当に愛しています。この作品と出会えていなければ、全然違う自分になっていたと思う。ほかの現場で不完全燃焼で終わってしまって落ち込んでいても、『THE3名様』に戻ったときには、ホーム感がすごい。かなりエネルギーを満たした状態でまたほかの作品に向かえる。

だから、今後も続けて行けたらいいなと。2年に1回に今のところなっていますが、そのペースでいいからやっていけるとすごく嬉しいし、ほかでのエネルギーにもなるんです。

◆今や全員パパに。子育てで意識しているのは……

塚本高史さん
――20年近く経ち、劇中の3人の関係性は変わらないですが、みなさん私生活では父親になられるなど変化がありましたね。たとえば今、子育てで大切にされてることは?

岡田:先輩方からどうぞ(笑)。

佐藤:僕はやっぱりすごくシンプルですが、笑っていたいということが一番大きいです。子どもに対して注意しなきゃいけない状況はもちろん出てくるのですが、そういうことに対しても子どもがスッと落とし込めるように、どんなにしんどいときでもユーモアを忘れずにいきたいということは意識しています。

塚本:僕は、なんだろうなあ。

佐藤:とにかく叱る!?

岡田:かっこいいー(笑)。

佐藤:手を出すこともいとわない!?

塚本:なんでだよ! そんなこと言ってない言ってない(笑)。子どもは息子、娘がいるんですが、僕は彼らの親である前にひとりの人間だと思っているので、対等に向き合うことにしています。もちろん大きくなるにつれて我が出てきたりとかもするのですが、なぜそういうことをしたのか聞いてみると、ちゃんと理由が出てくるんです。だから怒るのではなく、認めてあげることで理由が出てくるというか。そういうことを大切にしながら接していますかね。

佐藤:ちゃんと尊重しながら。

塚本:そうですね。だから親だから父親だから怒るとかじゃなくて、ちゃんと理由だったり、ひとりの人間の「なぜ?」ということを尊重しながら接している。なので、子育てをしているっていう感覚でもないですね。