茅ヶ崎市×ホノルル市・郡姉妹都市友好協定締結10周年記念「柳原良平 ごきげんな船旅」が、神奈川県の茅ヶ崎市美術館にて、9月3日(火)~11月10日(日)の期間開催される。
柳原流の海外旅行の楽しみ方を紹介
今回の企画展「柳原良平 ごきげんな旅」では、柳原流のハワイをはじめとする海外旅行の楽しみ方を「船旅」にちなんだ作品から紹介する。
柳原氏に焦点を当てた展覧会は、専門の展示施設以外ではほとんど実施されていないため、貴重な作品の数々と仕事の片鱗を一堂に見ることのできる貴重な機会となる。
柳原良平氏(1931-2015)は、寿屋(現・サントリーHD)宣伝部でアンクルトリスをはじめとする数々の広告イラストレーションを担当。
販売促進キャンペーン「トリスを飲んでHawaiiへ行こう!」は、海外渡航の自由化を前に、日本人のハワイへの憧れと期待を大きく膨らませた。
柳原氏は、船に対する造詣が深いことでも知られ、船旅や船そのものにまつわる絵や文章を多く残した多彩な人物だ。
また、同氏が初めてホノルルを訪れたのは1961年と、当時の日本人にしては珍しく、1964年の海外渡航自由化前に海外に行っている。今回の展示では、当時同氏が乗船した「ラーリン号」での体験をなぞりながら、当時の船旅の様子を知ることができる作品を紹介する。
海外旅行の自由化以降に制作されたハワイをはじめとする旅行パンフレットや船旅の貴重な資料も展示されるので、昭和期の日本人が抱いていたハワイへの憧れと空気感を楽しむことができる。