◆まずは有酸素運動で「脂肪のベール」を脱ぎ捨てる!

60kg痩せたら人生が爆上がりしました
やぎゅう:頑張って筋トレも始めたのですが、これもツラかった割に成果が出ませんでした。

日比野先生:筋肉量を増やして基礎代謝を上げるのは重要ですが、自己流の筋トレは要注意です。特に体重過多の人の場合は、筋肉のどの部位を動かすか、医学的な知識をもとに意識してトレーニングしないと、間違ったフォームでヒザを痛めたりして、体を動かせなくなるリスクも。

 運動には、有酸素運動と無酸素運動の2つのタイプがあります。有酸素運動は、酸素を消費して脂肪や糖質を燃焼させ、それをエネルギー源とする運動のこと。ウォーキング、ジョギング、水泳や自転車、エアロビクス、なわとびなどですね。

やぎゅう:筋トレは有酸素運動ではないんですか?

日比野先生:筋トレは、短い時間に行う強度の高い無酸素運動です。かつてのやぎゅうさんのように100キロオーバーの方は、いきなり筋トレをするのではなく、まずは脂肪を落として動きやすいボディになることが先決ですね。そこからさらに自分のボディのどの部分を落とすべきか、課題が見えてくるはずです。

やぎゅう:まずは「脂肪のベール」を脱いだ先に見えてくるものがあるわけですね。

日比野先生:その通り。ダイエット初期の段階では、自己流の筋トレやたんぱく質の過剰摂取は避けたほうが無難ですね。

やぎゅう:これも思わぬ落とし穴でした。筋トレも有酸素運動もやみくもにやるだけじゃダメだし、かえって体調が悪くなった理由もよくわかりました。