兵庫県と徳島県の間にある淡路島は、瀬戸内海の自然美と、その立地ならではの見どころがたくさんある場所です。車がないと巡るのは難しい…というのが一般的ですが、公共交通機関でもしっかりエンジョイするポイントをご紹介!おすすめの3エリアを攻略しますよ。
はじめに
淡路島は東京都23区よりひと回り小さいくらいの大きさで、島といってもかなり広いです。山や海などの自然が豊かで、山の上から瀬戸内海の風景を見渡せるのも淡路島ならでは。観光としての見どころは、淡路夢舞台などがある北エリア、古い街並みや温泉のある洲本市周辺エリア、鳴門海峡付近の南エリアなどに分かれています。
島内には電車がないため、公共交通機関を使う場合は主にバスになります。北~南は車だと1時間ほどですが、バスの場合は時間とルートが決まっているので、まずはこの各エリアをどうまわるかの計画がポイント!
本記事では、北側と南側の見どころを紹介するとともに、最後に紹介する高速バスなどを活用してそれらを効率よく楽しむための、「アクセスのポイント」もプラスで紹介します。
見どころ① 淡路夢舞台
淡路島の北側は、2024年までに淡路島への本社を移転することがニュースになった企業・パソナが手がけるエンタメ施設や、国営明石海峡公園など、大規模な集客コンテンツが目立ちます。
中でもおすすめは 淡路夢舞台 。国営明石海峡公園と隣接しており、ホテル・会議施設・庭園・結婚式場などが融合した巨大複合施設です。安藤忠雄氏が設計したことでも知られ、淡路島の自然と、そこにつくられた建築を同時に楽しめます。
百段園からの絶景と建築
夢舞台の中にある「百段園」は、ぜひ晴れた日の昼間に訪れたい場所です。山の斜面に沿ってつくられた花畑で、海と山を臨む絶景スポット!淡路島の地形を生かした自然の美しさと設計の力でつくられた、ここでしか見られない景色が随所にあります。
百段園とひと続きになった間のスペースも隅々までデザインされていて、「海回廊」「貝の浜」などそれぞれに名前がついています。建物の中には「海の教会」があり、コンクリートと十字に差し込む光が素敵なところです。予約がなければ自由に見ることができます。
夢舞台へのアクセスのポイント
複合施設なので入口は複数ありますが、便利なのは「グランドニッコー淡路」(これも夢舞台の一部)。宿泊客以外も出入り可能で、百段園もホテル2階からつながっています。ホテルの正面入口にバス停があり、高速舞子から15分ほど。バスの本数も比較的多く、次の目的地に行くのにタクシーが必要な場合は探す手間も省けます。
百段園を含む多くの施設がすべて入場無料で、開館時間などが特に決まっていないので、より計画しやすくなります。淡路島の地形の魅力を生かした見どころ満載の複合施設なので、北側エリアを訪れるなら確実に立ち寄りたい必見スポットです。
見どころ② うずの丘のご当地グルメと玉ねぎ
淡路島の南側は、徳島県がすぐそこで、うずしおと特産品の玉ねぎを目玉に、地場の力で観光を盛り上げているエリアです。南側の見どころといえば「うずの丘 大鳴門橋記念館」と「道の駅うずしお」の二つ。できれば両方行きたいですが、時間の制約があるならうずの丘をよりおすすめします。
あわじ島バーガーを特等席で
ここにきたら絶対食べたいのが、オニオンキッチンというお店の あわじ島バーガー !淡路島産のものがふんだんに使われていて、ご当地バーガーグランプリ1位と2位を獲ったメニューです。
写真は「 あわじ島オニオングラタンバーガー 」。玉ねぎカツとオニオングラタンソースがメインの、クリーミーかつオニオン感たっぷりの逸品です。淡路牛を使った「 あわじ島オニオンビーフバーガー 」とで二大人気商品で、ほかにも様々な’”あわじ島バーガー”があります。
道の駅うずしおにも店舗がありますが、うずの丘では限定メニューがあったり、徳島県との境である鳴門海峡の絶景が目の前に広がるスペースで食事ができたりと、ちょっとした違いがあります。うずしおを眺めながらオニオンを満喫しましょう!
"おっ玉ねぎ"な玉ねぎエンターテインメント
うずの丘は、なんといっても淡路島の特産品である玉ねぎを全力でPRしているのが特徴です。大鳴門橋を背景とした玉ねぎオブジェ、玉ねぎUFOキャッチャー、玉ねぎの被り物など、写真スポットもたくさん!子どもも大人も楽しめる遊び心が詰まっています。写真スポットには必ず「スマホ置き台」が設置されていて、みんなでセルフタイマーで撮れるようになっているのもさりげないポイントです。
お土産ショップもかなり充実していて、オニオンスープの素や丸ごと玉ねぎカレーなど、この店舗でしか買えない商品も多数あります。もちろん玉ねぎも買えますよ。
うずの丘へのアクセスのポイント
③で紹介する福良と、うずの丘・道の駅うずしおの3拠点を結ぶ 無料シャトルバス があり、意外と距離があるので大変お得です。本数は約2時間に1本と少ないのですが、昼前の便で福良からここへ来れば、次に来るバスまでにひととおり食べて遊んでちょうどいいくらいです。
淡路島といったらこれ!というマストなグルメだけでなく、フード以外にも楽しめるポイントがたくさんあるうずの丘は、南側の必見スポットです。