◆複利を味方につけることが、手持ち資金がない人が資産形成する手段

 資産運用には、時間を味方につける「複利」という考え方があります。これは、預けたお金に利子がつき、その利子が元本に組み込まれることで、より大きな利子を生み出す効果があります。

 たとえば、100万円を持っている人が、1年間その100万円を年利2%で運用した場合、単純計算すると1年後には資産額は102万円になります。さらに1年間、その資産を同じ年利で運用したなら、102万円の元本に対して年利2%がつくので、資産額は104万400円になります。利子によって増えた元金を年々積み重ねて、さらに利子を増やす複利の力を活用すれば、より効率的に資産を増やすことができるのです。

 さらに、2024年から始まった新NISA制度の開始をはじめ、投資のハードルは年々下がっています。ネット証券などを介すると取引手数料も安いですし、投資に投じる金額も、100円くらいから可能です。だから、「お金がないから投資を始められない」という悩みは、まったく的外れです。