◆黒目がちな人形が凝視

その後も、何度か目をチラチラ開けながら人形の目を確認したのですが、その人形はずっと私を凝視。

目は黒目がちな人形なので、直視されるととても恐怖を感じました。やがて、しばらくすると腕のみ動くようになったので、布団で顔を隠すことに。

しかし、人形の動きは気になっていたので、何度も布団を動かしつつ様子を確認。

人形は、相変わらずこっちを見つめたまま。もしかしたら首の部分が折れているのかもしれないと思い、私は朝起きてから「首の部分」を確認することに決めたのです。

やがて朝方4時頃に、人形の首はゆっくり「ギギギ……」と上に上がっていきました。人形の首が上がったころには、私の金縛りも解けていました。曲がったはずの首が、自分の力で上に上がったことに、「やはり幽霊の仕業なのだろうか?」と恐怖で背筋が凍りました。