カウンターカルチャーとして登場したロックの歴史もすでに半世紀以上が経ち、これまで様々なロックバンドが音楽シーンを盛り上げてくれました。中でもパンクバンドは世界中の若者を熱狂させています。今回は、世界でも人気の洋楽パンクバンドをランキングTOP25で紹介します。

洋楽パンクバンドアーティスト人気ランキングTOP25!

パンクといえばシンプルなスリーコードに乗せて歌われる過激なメッセージが特徴的なジャンルです。その後、一口にパンクといっても様々な派生ジャンルが登場し、また多くの人気アーティストが誕生しました。本記事では、世界に影響を与えた人気パンクバンドアーティストを取り上げています。

洋楽パンクバンドアーティスト人気ランキング第25位:The Who

●The Who(ザ・フー)
・出身:イギリス
・活動期間:1964年-現在
・代表曲:『My Generation』『Baba O'riley』『Won't Get Fooled Again』

ザ・ビートルズ、ザ・ローリングストーンズと並んで、イギリス3大ロックバンドとして数えられることも多いザ・フー。活動開始は1964年で、実に半世紀以上もの間、ロックシーンで活躍するレジェンドバンドです。

まだ「パンクロック」というジャンルが確立する以前からロックシーンで活躍していましたが、デビュー当初からドラムを叩き壊したり、腕を扇風機のようにぶんぶん回してかき鳴らすギターの弾き方であったり、またボーカルはマイクコードを頭の上で振り回しブーメランのように投げて飛ばすなど、今までにはあり得なかった激しいパフォーマンスが売りでした。

しかしパフォーマンスだけではなく、演奏技術も群を抜いてすごいという極め付けなのでした。人気が出ないわけがありません。

ジャンル分けすると、「パンクロック」よりも「ハードロック」に近いかもしれませんが、破壊的でエネルギッシュなパフォーマンスということで言えば、このザ・フーこそ、パンクロックの始祖といってもいいでしょう。

洋楽パンクバンドアーティスト人気ランキング第24位:Arctic Monkeys

●Arctic Monkeys(アークティック・モンキーズ)
・出身:イギリス
・活動期間:2002年-現在
・代表曲:『Do I Wanna Know?』『R U Mine?』『Why'd You Only Call Me When You're High?』

アークティック・モンキーズをパンクバンドと言えるかどうか?という点いついては議論が多そうですが、もともとバンド初期にはレッド・ツェッペリンのカバーをしていたというので、激しい楽曲への志向はあったこととうかがえます。

オアシス、ブラー以降のブリティッシュロックシーンを牽引した2000年代初頭のメジャーバンドとなりました。2012年のロンドンオリンピックでも演奏を披露し、イギリスでは国民的ロックバンドとして認知されています。

洋楽パンクバンドアーティスト人気ランキング第23位:Muse

●Muse(ミューズ)
・出身:イギリス
・活動期間:1994年-現在
・代表曲:『Hysteria』『Starlight』『Uprising』

グラミー賞を2度受賞したイギリスのメジャーバンドです。1990年代には作風の似ているレディオヘッドと比較されてきましたが、2000年に入って以降は、独自の世界観の深化を極めつつあります。

轟音ギターリフに乗せて切ない声色で歌われる世界観は、「エピック・ロック」とも称されました。パンクロックバンドの中ではスケール感の大きい世界を歌うことのできる稀有なバンドです。

洋楽パンクバンドアーティスト人気ランキング第22位:Nine Inch Nails

●Nine Inch Nails(ナイン・インチ・ネイルズ)
・出身:アメリカ
・活動期間:1988年-現在
・代表曲:『 Closer』『The Hand That Feeds』『Only』

1980年代後半にデビューし、この頃のバンドに特徴的なノイジーでインダストリアルなサウンドに、内省的な歌詞を乗せて歌われる世界観で、多くのリスナーを獲得しました。

過激なステージングが売りで、そのパフォーマンス性の高さは後進のアーティストにも大きな影響を与えています。

洋楽パンクバンドアーティスト人気ランキング第21位:Mayday Parade

●Mayday Parade(メイデー・パレード)
・出身:アメリカ
・活動期間:2005年-現在
・代表曲:『Terrible Things』『In My Head』『Somebody That I Used to Know』

インディーズシーン出身で、地道なライブ活動を続けてその実力が評価されてきたバンドです。彼らの特徴的なテイストは、静かな楽曲展開から、サビで一気に感情が爆発するようなドラマティックなブレイクを見せる「エモ」です。メジャーになった現在は、活動初期の「エモ/インディーロック」寄りのテイストはだいぶ薄れましたが、爆発的な楽曲構成には、メイデー・パレードならではの味わいが楽しめます。

洋楽パンクバンドアーティスト人気ランキング第20位:Hoobastank

●Hoobastank(フーバスタンク)
・出身:アメリカ
・活動期間:1994年-現在
・代表曲:『The Reason』『Out of Control』『If I Were you』

代表曲『The Reason』を収録した同名アルバム『The Reason』で、2004年グラミー賞最優秀ロックアルバムにノミネートされるなど、世界的なブレイクを果たしました。 ポップなメロディが小気味良い「ポップパンク」として括られることが多いですが、メタル寄りのアプローチや、スカなども取り入れるなど、技術力の高いパンクバンドとして定評があります。

洋楽パンクバンドアーティスト人気ランキング第19位:The Maine

●The Maine(ザ・メイン)
・出身:アメリカ
・活動期間:2007年-現在
・代表曲:『Raining In Paris』『Into Your Arms』『Flowers on the grave』

2007年のデビューから良質な楽曲を送り続けるエモロックの代表格です。ポップで繊細なメロディを特徴としており、フーバスタンク好きなら、安心して味わえるバンドです。

洋楽パンクバンドアーティスト人気ランキング第18位:Pennywise

●Pennywise(ペニーワイズ)
・出身:アメリカ
・活動期間:1988年-現在
・代表曲:『Fuck Authority』『Same Old Story』『Stand by me』

ハードコアパンクの代表格として活躍するペニーワイズは、社会への批判を歌詞にするなど、メッセージ性の強いパンクバンドとして知られています。バンド名もステーィブン・キングの小説『it』に登場する怪物役の名前を拝借していることなどから、いろいろと不穏な匂いが漂うバンドなのです。

しかし、ハードコアで攻撃的なサウンドの中にも甘いメロディがキラリと光るなど、叙情性のブレンドも忘れず、懐の深い音楽性を兼ね備えています。

洋楽パンクバンドアーティスト人気ランキング第17位:All Time Low

●ALL TIME LOW(オール・タイム・ロウ)
・出身:アメリカ
・活動期間:2003年-現在
・代表曲:『Dear Maria, Count Me In』『Kids In The Dark』『Time Bomb』

グリーン・デイ、ブリンク182、サム41などの影響を受け、キャッチーなメロディを爽快感あふれるギターリフに乗せて歌う典型的な青春ポップパンクバンドです。メンバーの端正なルックスもあいまって、2000年代にティーンを中心に爆発的な人気を獲得しました。